舌を模倣した味覚センサー〜おいしさを評価する〜
講師: 株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー 池崎
秀和 先生
概要: 人間の舌の機能を模倣した味覚センサーについてご講演いただきます。従来の化学センサーで重要視された高選択性にこだわると、ずべての味物質に対応したセンサーを用意しなければならないため現実的ではありません。お茶やコーヒーでさえ数百種類もの味やにおい物質がふくまれているからです。また、味物質の間の相乗効果で「よりおいしく」なったり、「まずく」なったりするのを検出する必要があります。実際の味覚センサーによる実測例をもとに、おいしさの計測値による評価やそれに応じて味を創っていくことなどのお話をしていただきます。
においセンサー〜快・不快なにおいを嗅ぎ分ける〜
講師: 株式会社島津製作所 喜多 純一 先生
概要:人の鼻でのにおいの識別機構を模倣したにおい識別センサーについてご講演いただききます。従来のガス分析装置はにおい成分を分離して検出していますが、新たに開発されたにおい識別センサーでは複数のセンサー素子があり、どのセンサー素子もほとんどすべてのにおい分子に反応するようになっています。しかし、センサごとに感度の高いにおい種や感度があまり高くないにおい種の種類が異なるため,同じにおい種を同時に複数のにおいセンサ素子に反応させても、それぞれのセンサ出力は異なることになります。におい識別装置ではそれらの出力の解析を行い、においの強さと質を判断しているそうです。住居の室内、自家用車内のにおいの評価や香料、食品の香りの数値による評価など実例を交えてお話していただきます。
光を利用したバイオセンサー〜迅速な診断を可能にする〜
講師: 東京工業大学 玉田 薫先生
概要: バイオチップは分析の高感度化、分析時間の短縮を通して診断の迅速化を図り、さらに診断装置の低価格・軽量・小サイズ化を可能とする技術として注目されています。固体基板にマイクロアレイ状に作製したバイオチップは、従来の溶液中反応による検出法より潜在的に優るとされるものの、検出の問題などからそのポテンシャルを生かしきれていないと言われています。その背景とともに光を利用したセンシング技術により大量情報を並列処理する試みについてお話していただきます。